『竜とそばかすの姫』公開記念 電脳世界を舞台にしたおすすめファンタジー5選!

映画

2021年7月16日、細田守監督のアニメーション映画、『竜とそばかすの姫』が公開されました!田舎に住むごく普通の女子高生が、ある日インターネットの仮想空間「U」の中でディーヴァとなりますが、「竜」と呼ばれる存在似出会い成長していきます。

声優にはシンガーソングライターの中村佳穂が主演を務めるほか、佐藤健成田凌染谷将太など、若手実力派が勢揃いしました。

細田守監督といえば、『サマーウォーズ』(2009)の大ヒットが記憶に新しく、こちらも「OZ」という仮想空間が舞台となるファンタジーでした。そこで今回は、電脳世界を舞台にしたおすすめ映画をご紹介します!

『レディ・プレイヤー1』(2018)

まず最初は『レディ・プレイヤー1』のご紹介です。

近未来の世界。「オアシス」と呼ばれるヴァーチャル・リアリティのスペースが主流になっている時代、世界中の老若男女がその空間に参加していました。というのも、その世界のどこかに隠された鍵を手に入れたものは、オアシスの所有権を手に入れることができ、億万長者になれるからです。現実世界ではスラム街に住み、暴力的な義父に苦しめられている主人公のパーシヴァルは、オンライン上の仲間たちと協力し、その栄誉を奪取しようと奮闘します。

実在する様々な有名キャラクターたちが次々に登場し、あ、これもいる!これもいる!という楽しみで溢れている映画です。例えば、バットマンやキングコング、『ロード・オブ・ザ・リング』(2001)に出てくるガンダルフもいますし、『スター・ウォーズ』(1977)の宇宙船Xウィングも乗りこなします。日本からは、『AKIRA』(1988)のバイクも出てきますし、ガンダムや、なんとキティちゃんまでも登場。

スピルバーグについては、ここで特筆する必要はないですよね。これまでに、『E.T.』(1982)や『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)、『ジュラシック・パーク』(1993)など、数多くの大作を発表してきた監督です。ご都合主義なカメラワークに卓越していて、シリアスからどエンタメまで、バランス良く手掛けてきた、世界で一番有名な映画監督だといってよいでしょう。

制作されのかされないのか、噂の域を超えない『レディ・プレイヤー2』が待たれます。

『トロン』(1982)

次にご紹介するのは、電脳世界の冒険を描いたパイオニアの映画、『トロン』です。

ゲーム開発に携わっているフリンは、ある日、発表前のゲームソフトのデータを同僚のデリンジャーに盗まれてしまいます。彼はそれを発売し、見事に大ヒットして評価されることになり、ついには社長の座に上り詰めました。一方で小さなゲームセンターに左遷されてしまったフリンは、その盗作の証拠をつかんで逆襲しようと、会社のコンピューターへハッキングを試みますが、逆に彼自身がコンピュータの内部世界に取り込まれてしまいます。

フリンが入り込んだ電脳空間の無機質さを描くため、大衆映画としては初めて、当時は珍しかった3D描画をするコンピューターグラフィックが大々的に使われました。今となってはぜんぜん写実的ではない拙い技術も見受けられますが、それがまたレトロで、ある意味、魅力的です。

その後、『トロン:レガシー』(2010)という続編が制作され、20年後の話が描かれました。前作でフリンを演じたジェフ・ブリッジスも同じ役で出演しています。また、劇中音楽をフランス出身のデュオ、ダフト・パンクが担当したことも大きな話題になりました。

『シュガー・ラッシュ』(2012)

ディズニー製作のアニメ、『シュガー・ラッシュ』のご紹介です。

夜のゲームセンター。そこでは、アーケードゲームのキャラクターたちが、自分たちが活躍する世界を抜け出して、夜な夜な交流していました。アクションゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の悪役を務める、心は優しいが嫌われ者のラルフは、ひょんなことからレースゲーム「シュガー・ラッシュ」の世界に紛れ込み、そこで個性的なドライバーの女の子、ヴァネロペと出会います。

友情や個性について考えさせられるストーリーで、ぜひ大人にも見てほしい一本です。

こちらにも実在のゲームキャラクターたちが登場。パックマンやソニック、「スーパーマリオ」のクッパや、「ストリートファイター」のザンギエフなど、見たことあるキャラでいっぱいです。

そして、続編の『シュガー・ラッシュ:オンライン』(2018)では、ラルフとヴァネロペは、なんとWiFiを通ってゲームセンターを脱出し、インターネットの世界で大暴れします。こちらも、「本当の自分」を探して奮闘するヴァネロペに共感してしまう良作です。ディズニープリンセスが大集合のシーンも必見!

『ザ・セル』(2000)

お次は、個性的なサスペンスで、ホラー要素もある『ザ・セル』を紹介します。

精神科医のキャサリンは、特殊な機械を使って、患者の深層心理の中に自ら入り込むことで、その隠された自我と対話をすることで、そのトラウマを治療する先進医療に携わっていました。ある日、意識不明の連続殺人犯・カールが運び込まれてきます。連れてきたFBI捜査官は、現在も監禁されている被害者を助け出すため、彼女に犯人の精神世界に侵入をするように求めました。しかしそこは、恐ろしい怪物たちが住む、混沌とした世界でした。

サイコパスな殺人鬼・カールの脳内の世界が、恐ろしくも美しい独特な世界観で描かれ、絵画のように象徴的なシーンの連続、とにかく目が離せません。人によってはトラウマになってしまうかも・・?

この監督の『落下の王国』も、実写にこだわった面白映像が満載でおもしろかったあ〜

主演のキャサリンは、歌手としても活躍をするジェニファー・ロペス。ハリウッドリメイク版の『Shall we Dance?』(2004)ではヒロインを演じました。FBI捜査官役に、『ズーランダー』(2001)や『俺たちニュースキャスター』(2004)などのコメディ映画で活躍するヴィンス・ヴォーン。そして圧巻の演技を魅せたのは、殺人犯・カール役のヴィンセント・ドノフリオ。『メン・イン・ブラック』(1997)でも、エイリアンに体を乗っ取られた農夫を、コミカルかつ不気味に演じていました。

『マトリックス』(1999)

最後は、なんと言っても『マトリックス』です。

ハッカーのネオは、モーフィアスという謎の男に導かれ、現実だと思いこんでいた世界から目覚めました。そこは、人類がAIとの戦争に敗北し、機械に支配されたディストピアでした。人間たちは、コンピューターの動力源になるために家畜のように培養され、仮想現実を見せられていたのです。彼らは機械に一矢報いるため、サイバースペースと現実を行き来しながら戦います。

これはさすがに王道だよね〜

マトリックス リローデッド』(2003)『マトリックス レボリューションズ』(2003)へと続く3部作の第一弾です。

ひと目見て「マトリックスだ」と分かる特徴は唯一無二です。真っ黒なロングコートにサングラスという衣装や、「バレットタイム」と呼ばれる特撮を使った、銃の弾を避けるアクションシーンは、映画好きではなくても広く知られているでしょう。

そして、十数年の沈黙を破り、なんと4作目の制作が発表されました!主人公のネオ役はもちろんキアヌ・リーヴス、パートナーのトリニティを演じるキャリー・アン・モスも参加。2021年の年末に公開される予定となっています。

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