前々々々回の記事から始まった、ホラー映画の悪役たちが大集合したイラスト、どの映画の誰なのかを解説していきます。前回からだいぶ時間があきましたね、ええと、今回は、上から六段目ですね。そろそろ飽きてきましたが、進めましょう!

もう飽きてんじゃないの!
赤い顔の悪魔『インシディアス』(2010)
スター・ウォーズに出てくるダース・モールと混同されがちな、赤と黒のコントラストがくっきりした色合いで姿勢良く座っているのは、人気シリーズ『インシディアス』の1作目で、ちらっと顔を見せる悪魔です。
『死霊館』と同様、『SAW』のジェームズ・ワンが監督した本格ホラーである『インシディアス』シリーズはこれまでに4作が公開。家や家族に取り憑く、正統派の悪魔を描いた人気作です。
チャッキー『チャイルド・プレイ』(1988)
そのとなりで陽気に手を上げている、赤髪の小さな人形は、チャイルド・プレイに出てくる、みんな大好きチャッキーです。殺人鬼チャールズ・リー・レイの魂が乗り移った赤ちゃんの人形で、迎え入れられた家族を皆殺しにしようと画策します。
シリーズは7作続いた後、2019年にはAIを登載した、人形型パーソナルロボットとしてリメイクされました。
アナベル『アナベル 死霊館の人形』(2014)
こちらも人形、チャッキーよりはちょっとだけお姉さんで頬を赤らめているのが、『死霊館』シリーズに登場する人形、アナベルです。ウォーレン夫妻がコレクションしている呪われグッズのひとつとして保管されています。

目がぱっちりでうらやましい
『死霊館』シリーズに毎回登場するレギュラーであるこの人形、その活動範囲は広く、ジェームズ・ワン監督のホラーではないヒーロー映画『アクアマン』にもカメオ出演しています。
ブグール『フッテージ』(2012)
長髪で顔色の悪い男は、『フッテージ』に出てくるブグール、通称ミスター・ブギーです。一家殺人が連鎖して起こる家に現れる怪人で、子供を1人だけさらっていきます。
イーサン・ホーク主演の映画『フッテージ』、監督は『エミリー・ローズ』や『NY心霊捜査官』など、単発の良作ホラーを撮ったスコット・デリクソンです。近年は『ドクター・ストレンジ』の制作にも関わっています。
パズズが取り憑いたリーガン・マクニール『エクソシスト』(1973)
ポップコーンをほおばる前髪ぱっつんの少女は、『エクソシスト』に出てくるリーガン・マクニールです。ただし、この表情になっているということは、悪魔パズズが取り憑いている状態でしょう。ベッドルームで大騒ぎしますが、デミアン神父に悪魔祓いされてしまいます。特技はブリッジです。
「憑き系」映画のパイオニアで、映画は全世界で大ヒットしました。テーマ曲となった、マイク・オールドフィールドの『チューブラー・ベルズ』のイントロも有名です。
ドラキュラ伯爵『魔人ドラキュラ』(1931)
一番右端で特大サイズのポップコーンを抱えているのは、ドラキュラ伯爵です。非常に長命で、人間の生き血を吸いますが、残念ながら太陽が苦手なので、昼間は棺桶で休んでいます。
この見た目は、前述のノスフェラトゥではなく、本場ハンガリー出身の怪奇映画役者、ベラ・ルゴシが演じたバージョンのドラキュラ伯爵でしょう。現在の私たちのドラキュラに対するイメージの元になっています。