前々々回の記事から始まった、ホラー映画の悪役たちが大集合したイラスト、どの映画の誰なのかを解説していきます。今回は上から五段目の面々を説明していきますよ!
クジョー『クジョー』(1983)

イッヌ!かわいい!
おすわりしているセントバーナードは、『クージョ』に登場する殺人犬クージョです。狂犬病を発症して人間を次々に噛み殺します。
こちらも巨匠スティーヴン・キングが原作の作品。しかし日本ではぜんぜん流行りませんでした。
スティックメン『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999)
隣の席に行く前に、見逃すところでした。椅子のアームの上に立ってる小さな奴がいます。こちらは、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』に出てくる、枝で作った人形です。魔女の森の中にたくさんぶら下がっています。
本作は「見つかったビデオ映像」という設定なので、撮影機材はビデオカメラだけ、役者も無名の人たちで良かったため、制作費は破格の6万ドルで済みました。
ハンニバル・レクター『羊たちの沈黙』(1991)
せっかく映画館に来たのに拘束具をつけられている男性は、『羊たちの沈黙』に登場するレクター博士です。頭脳明晰な猟奇的殺人犯であり、被害者の肉を食べる習慣があります。
ホラーサスペンスでありながら、映画は批評家から大絶賛され、アカデミー賞では作品賞に輝き、アンソニー・ホプキンスとジョディ・フォスターもそれぞれ主演男優賞・女優賞を獲得しました。
マイケル・マイヤーズ『ハロウィン』(1978)
その隣、白塗りの仮面をつけてポップコーンをつまんでいるのは、『ハロウィン』シリーズに出てくる殺人鬼、マイケル・マイヤーズ、通称ブギーマンです。ハロウィンの日に現れて人々を虐殺します。
前述の『遊星からの物体X』も手掛けた巨匠、ジョン・カーペンターの出世作であるホラー映画です。2021年にはシリーズ12作目が公開され、映画ファンたちから変わらぬ人気を博しています。
パメラ・ボーヒーズ『13日の金曜日』(1980)
水色のニットを着た女性は、『13日の金曜日』に登場するパメラ・ボーヒーズ、一個上の段にいるジェイソンのお母さんですね。息子が溺死したと思い込み、湖畔のコテージに泊まりに来る若者たちを恨んで次々に殺します。
このお母さんの登場は1作目のみで、それ以降は息子がその役割を代わるという、特殊な始まり方をするシリーズ作品でした。
ペイルマン『パンズ・ラビリンス』(2006)
一番右側、手のひらの真ん中に目がある怪物は、『パンズ・ラビリンス』に登場する魔物、ペイルマンです。顔はのっぺらぼうのため、ものを見るためにはこの可愛いポーズを取らなければいけません。
本作はギレルモ・デル・トロ監督が手掛けたダーク・ファンタジーで、ペイルマンの動きを演じたのは彼とタッグを組むことの多いパフォーマー、ダグ・ジョーンズ。『ヘルボーイ』のエイプや『シェイプ・オブ・ウォーター』の半魚人なども担当しています。