『DUNE/デューン』公開記念シリーズその3 レト・アトレイデスを演じたオスカー・アイザックが過去に出演したおすすめ映画5選!

映画

2021年10月15日、SF超大作の『DUNE/デューン』が公開されます!

前回の記事では、ジョシュ・ブローリンが出演するおすすめ映画をご紹介しました!

どぅーーーーーーーーーーーーん

デューン』企画の第三弾の今回は、ティモシー・シャラメ演じる主人公の父親をを演じた、オスカー・アイザックが過去に出演した、おすすめ映画をご紹介します!

『ドライヴ』(2011)

主人公は、自動車整備工場で働きながら、映画やドラマのスタントドライバーとしても働いていました。しかし、彼にはもうひとつの顔が。その傑出した運転技術を買われ、強盗の逃走を手助けする「逃がし屋」の仕事をしていました。ある日、同じマンションに住むアイリーンと出会って恋をします。しかし彼女には、刑務所に服役した旦那がいました。その夫が刑期を終えて帰ってきますが、刑務所で出会った街の裏稼業のクックにそそのかされて、新たな強盗に加担させられることになりました。アイリーンの幸せを願う主人公は、そのドライバーを買って出ることにしました。

余計なセリフがないクールな作品です。コントラストの強い色彩による印象的な映像が連なり、ただのラブストーリーとしても面白いのですが、そこにカーチェイスやサスペンス要素が加わる、不思議なまとまり方をしている映画です。

レイノルズじゃなくてゴズリングのほうね!

主演は『ブルーバレンタイン』(2010)や『ラ・ラ・ランド』(2016)のライアン・ゴズリング。ヒロインのキャリー・マリガンは、『17歳の肖像』に主演して一気にブレイク、カズオ・イシグロ原作の『わたしを離さないで』(2010)や、レオナルド・ディカプリオと共演の『華麗なるギャッツビー』(2013)などでも強い印象を残してきました。最新作の『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020)では新境地を開拓しています。

オスカー・アイザックは、刑務所から出てくる、後半の事件の起因となってしまうヒロインの夫役を演じました。

『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(2012)

1960年代のニューヨーク。売れないフォークソング歌手のルーウィン・デイヴィスは、家を持たず、知り合いの家を転々として暮らしていました。ある日、泊まっていた知り合いの大学教授の家を後にする際、飼い猫が部屋から飛び出し、玄関扉もオートロックで閉じてしまいました。やむなく猫と一緒に行動することにした彼は、次は友人のジムとジーンのカップルの部屋を訪れます。しかしジーンから、過去の一夜の過ちから彼女を妊娠させてしまったことを告げられて非難されます。胎児のためにまとまった金が必要になった彼は、必至で仕事を求め、ローランドという怪しげな男の車に載せてもらって、一路シカゴへと向かうのでした。

監督はコーエン兄弟、『レディ・キラーズ』(2004)や『バーン・アフター・リーディング』(2008)などのドタバタコメディや、『ノーカントリー』(2007)などのスリラーを得意とする彼らにとって、珍しく貴重なシリアスなヒューマンドラマです。何をしても上手く行かない男の逡巡が、巧みなプロットによって当意即妙に描かれますが、その端々には、ささやかな「幸せのきざし」のような温かみが感じられます。

それまでなかなか芽の出なかったオスカー・アイザックは本作の主演のルーウィンに抜擢され、ゴールデングローブ賞の主演男優賞をはじめ、様々な映画賞にノミネート、人気俳優の仲間入りとなりました。劇中でたびたびフォーク・ソングを歌うシーンがありますが、実際に演奏と歌唱を担当しています。

共演には、前述のキャリー・マリガンや、『ソーシャル・ネットワーク』(2010)などに出演する、本業は歌手のジャスティン・ティンバーレイクコーエン兄弟作品の常連である、『バートン・フィンク』(1991)や『ビッグ・リボウスキ』(1998)のジョン・グッドマンなどが名を連ねています。

『エクス・マキナ』(2015)

検索エンジンを扱う大手IT企業に務める平社員のケイレブは、ある日、雲の上の存在である社長のネイサンの別荘に招待されます。ヘリコプターで山奥の広大な敷地に連れてこられた彼は、案内通りに川沿いを歩いていくと、そこには粗末な小屋が。しかし入り口から地下へと進むと、果たしてそこには超豪華な邸宅が広がっていました。迎え入れてくれたネイサンは、彼にひとつミッションを与える、と言います。それは、人工知能を持ったヒューマノイドに、リアルな人間味を感じることができるかどうかの実験のテストケースになってほしい、というものでした。

○oogleかな?

ダニー・ボイル監督の『28日後…』(2002)や『サンシャイン2057』(2007)などの脚本を担当し、その後も『わたしを離さないで』(2010)などのSFを担当していたアレックス・ガーランドの初監督作品です。どこか無機質で美しい屋敷を舞台に、ストーリーが進むにつれて何が真実なのかが分からなくなってくる、奇妙な世界観を持った密室劇です。

ヒューマノイドであるエヴァを演じたのは、本作で注目され、その後『リリーのすべて』(2015)ではアカデミー助演女優賞に輝いたアリシア・ヴィキャンデルです。『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(2018)では2代目のララ・クロフトにも選ばれました。また、主演のケイレブを演じたドーナル・グリーソンは、『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』(2013)のティムが当たり役でした。

オスカー・アイザックは、本作では天才の経営者・ネイサンを演じています。丸刈りに豊かなひげを蓄え、ぱっと見では彼だと気付きませんでした。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)

帝国軍を壊滅させた立役者のルーク・スカイウォーカーが姿を消しました。その後、帝国軍の残党が、「ファースト・オーダー」として台頭し、再び銀河の独裁を企むように。それを阻止するべく、革命組織軍「レジスタンス」のパイロット・ポー・ダメロンは、惑星ジャクーの小さな村で、ルークの居場所の手がかりとなる地図を手に入れますが、強襲してきたファースト・オーダーに捕獲されてしまいます。しかし間一髪でその地図をドロイドのBB-8に託し、遠くに逃します。基地に連行され拘置されたポーを助けたのは、この戦いに疑問を持ったストームトルーパー・フィンでした。彼らは戦闘機を奪って逃走、しかし追撃されてしまい、ジャクーの砂漠に墜落します。ポーは飛行機とともに砂の中に沈んでしまい、フィンは1人砂漠をさまよいます。すると、偶然にもBB-8を助けた女性・レイに出会うのでした。

巨大なスペース・オペラ・シリーズの第7弾、『ジェダイの帰還』(1983)の30年後の宇宙が舞台です。ということはつまり、前作から引き続き出演する、レイア役のキャリー・フィッシャー、ハン・ソロ役のハリソン・フォード、そしてルーク役のマーク・ハミルたちが、それぞれ実際に30年ぶん歳を重ねており、スター・ウォーズの世界観に説得力を与える作品となりました。

スター・ウォーズ』(1977)に始まり、シリーズを通じて描かれるのは、孤高の天才が身につけた力・フォースが、ライト・サイドとダーク・サイドで揺れ動く、というストーリーです。初期作ではルークであり、その次は、アナキン、つまりダース・ベイダーが、善と悪の間で悩みます。そして今回の『最後のジェダイ』(2017)、『スカイウォーカーの夜明け』(2019)と続く3部作では、デイジー・リドリー演じるレイとアダム・ドライバー演じるカイロ・レンの2人を主役に据えて、よりその対比が明確に語られました。

オスカー・アイザックは、本シリーズではレジスタンスのパイロット・ポー・ダメロンを担当しました。

『永遠の門 ゴッホの見た未来』(2018)

パリの売れない画家のフィンセントは、南フランスのアルルに移住し、広大な自然の中で木々や風や大地を感じながら、その優れた感性と創作意欲を膨らませていました。しかしある日、道端で絵を描いているところに、散歩中の子どもたちと引率の教師が通りかかり、常識的な美の概念から外れた彼の絵を馬鹿にして騒ぎ始めます。邪魔をされた彼は怒って彼らを追い返しますが、そのトラブルが元で、周囲から頭がおかしいと思われた彼は、精神病院に入れられてしまうのでした。心配した弟のテオは、以前から交流のあった画家・ゴーギャンに頼み込み、フィンセントのもとに滞在してもらうのでした。

自らも画家であるジュリアン・シュナーベル監督の最新作で、史実とは異なる解釈でゴッホの晩年の生活を描きました。自らの価値観に実直に創作をしているだけなのに、周囲の環境から、そしてアートの主流からも外れてしまうという生きづらさは、『バスキア』(1996)でも描かれていました。しかし、彼らは共通して、死後には多大な評価を受けることになるのです。

全編手持ちカメラの画角で、コントラストのはっきりしたフィルターがかかった映像は、まさにゴッホの視点でこの世界を見ているかのようでした。

ゴッホを演じたのは、『スピード2』(1997)や『スパイダーマン』(2002)のヴィラン役を始め、エンタメ大作から小粒な芸術映画まで、実に数多くの映画に、印象的な脇役として出演をしてきたウィレム・デフォーです。また、脇役にも、『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)や『アナザーラウンド』(2020)のマッツ・ミケルセンや、こちらも『007 慰めの報酬』(2008)のマチュー・アマルリックなどといった個性派が揃いました。

オスカー・アイザックは、そんな鬼才たちの中で、ポール・ゴーギャン役を堂々と演じています。

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