『レミニセンス』公開記念 ヒュー・ジャックマンが主演を務めたおすすめ映画5選!

映画

2021年9月17日、『レミニセンス』が公開されます!

ダークナイト』(2008)や『インターステラー』(2014)で兄であるクリストファー・ノーランと共同脚本を手掛けた、ジョナサン・ノーランが制作を務めた本作。監督はジョナサンの妻のリサ・ジョイです。街が水に沈みつつある近未来が舞台で、「記憶への潜入」を題材とした、結末の読めない本格SFサスペンスとなりました。

主演は日本でもおなじみのヒュー・ジャックマンです。

ウルヴァリン!

共演には、『ミッション:インポッシブル』シリーズの謎の殺し屋イルサがはまり役、『ドクター・スリープ』(2019)では邪悪な敵のボスを演じたレベッカ・ファーガソンや、『ダイ・ハード4.0』(2007)でFBIを演じたクリフ・カーティスなどが連名しています。

そこで今回は、ヒュー・ジャックマンが主演を務めた映画のおすすめをご紹介します!

『プレステージ』(2006)

人気奇術師のアンジャ―が、公演中に死亡。同じく奇術師のボーデンは、舞台裏で溺死する彼を目撃し、容疑者として拘束されます。かつて彼らは、同じ奇術師の助手を務める仲間でした。しかしある日の公演中に事故が起きました。アンジャーの妻のジュリアが脱出役として水中に閉じ込められるというショーの最中、ボーデンが彼女に危険な「二重結び」をしたことが原因で、溺死してしまうのです。そのことに深い恨みを抱いたアンジャ―は、一座を離れていたボーデンの興行に乗り込んで彼に怪我をさせます。それにより、2人の確執は決定的となり、互いを出し抜く邪魔を行う日々が続きますが、次第にその対立は、相手よりも優れた瞬間移動のトリックを作り出すという戦いとなります。そしてアンジャーは、電気装置の発明家・ニコラス・テスラに近づくのでした。

ハリウッドでいま最もメイン・ストリームを歩んでいるクリストファー・ノーランの出世作のひとつです。ライバル同士の駆け引きに、思わずはらはらさせられる狡猾なサスペンスである一方で、「完璧な瞬間移動」のトリックとは?という命題に対する、驚きの2つの答えには唖然とすることでしょう。

ヒュー・ジャックマンが演じたアンジャ―のライバル、ボーデン役にクリスチャン・ベール。映画に合わせて体型を自在に変化させるカメレオン俳優で、『マシニスト』(2004)における30キロ減量が有名。最近でも、『バイス』(2018)でディック・チェイニーを演じるため、18キロ増量を行いました。

共演には『トランセンデンス』(2014)や『ゴジラvsコング』(2021)のレベッカ・ホールや『ロスト・イン・トランスレーション』(2003)、『ブラック・ウィドウ』(2021)のスカーレット・ヨハンソン。また、ニコラス・テスラ役をデヴィッド・ボウイが演じているのも見どころです。

『リアル・スティール』(2011)

すぐ先の未来、人形ロボットのボクシングが人気となっていました。元プロボクサーのチャーリーは、いまでは中古ロボットの操縦者になっていましたが、小さな試合に出ても負け続きで、とにかく金に困っていました。そんなあるとき、彼のもとに、前妻が亡くなり、その小さな息子のマックスの養育権をどうするか、という連絡が入ります。前妻の姉がマックスを引き取ることを希望していることを知った彼は、10万ドルと引き換えに養育費を譲る、という裏取引を持ちかけ、長期旅行の間預かってもらえることを条件に、承諾をもらうことができました。手に入れた前金でロボットを買い替えた彼は試合に出場しますが、やはり負けてしまいます。しかし、勝手についてきたマックスに、ロボットボクシングの才能があることに気付くのでした。彼らは、偶然拾った練習用ロボットの「アトム」を使って次第に連勝し始め、ついに公式試合に出場することになるのでした。

一見すると、『トランスフォーマー』(2007)のようなSFファイトモノに見えますが、ロッキー』(1976)や『チャンプ』(1979)の系譜を継いだ、れっきとしたスポーツ感動作でした。子供が出てくる映画に弱いかたは感涙必至です。

当時は『X-MEN』(2000)のウルヴァリン役のイメージに重ねて見られていたヒュー・ジャックマンが、粗雑なダメ親父を見事に演じ、その実力を発揮した一作でした。

他に出演の役者には、『アントマン』(2015)シリーズでホープを演じたエヴァンジェリン・リリーや、同じくMCUシリーズから『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)などでファルコンを演じているアンソニー・マッキーなどが参加。アメコミ界ではアベンジャーズとXメンの合流が噂されますが、すでに本作で共演していました。

『レ・ミゼラブル』(2012)

トゥーロンの刑務所。中年の男性、ジャン・ヴァルジャンが苦役を強いられていました。彼は、飢えた家族のために1つのパンを盗んだ罪で捕まり、その後も脱走を繰り返したため、19年もの長い間、服役をしていました。出所した彼は、前科者ということで至るところで敬遠されるものの、ひとりの司教が自宅に暖かく迎え入れてくれました。それにも関わらず、泊めてもらったその夜、ジャンは銀食器を盗み出して逃走、しかしあっけなく憲兵に捕らえられます。ところが司教は、「その銀食器は私があげたものです」と言い張り、彼の罪をかばいます。ジャンはその徳行に心底感銘を受け、心を入れ替えることを誓い姿を消します。それから数年が経ち、ジャンはマドレーヌと名前を変え、事業に成功、人望を集めてモントルイユの市長になっていました。ある日、彼が所有する工場で働くファンティーヌという女性が、工場長や同僚たちの悪意により解雇されてしまいます。預けている小さな娘に送金しなければいけない彼女は、自らを犠牲にしてなんとか金を手に入れようとするのでした。

ブロードウェイを始め全世界で上演されている名作ミュージカルの完全映画化であり、「I Dreamed a Dream」や「One Day More」など、劇場版で親しまれてきた歌が次々と披露されます。通常は歌を別撮りして挿入するところ、本作ではキャストたちが実際に演技中に歌ったものが録音されました。

たーたかーうもーののー うたがきーこえーるかー♫

なんと言ってもその歌が見どころです。もともとの出自がミュージカルであったヒュー・ジャックマンはもちろんのこと、『プラダを着た悪魔』(2006)や『インターステラ―』(2014)のアン・ハサウェイや、『博士と彼女のセオリー』(2014)や『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)のエディ・レッドメインをはじめ、なんと『グラディエーター』(2000)や『ビューティフル・マインド』(2001)のラッセル・クロウまでが、高らかに歌い上げます。

『プリズナーズ』(2013)

感謝祭の日、ケラーは妻と子どもたちと、近所に住む友人家族のフランクリン一家を訪問しました。楽しくディナーを楽しむ彼ら。しかし、食事のあとに2人で外に遊びに行った、それぞれの家の小さな娘・アナとジョイが行方不明になってしまいます。どこを探しても見つからず、パニックになった両家族は警察に通報。するとその晩、郊外で不審なRV車が発見され、アレックスという奇妙な男が拘束されます。しかし、彼が10歳程度の知能しかなく、1人で誘拐ができるとは思えないこと、またいっさい物的証拠が見つからないことから、アレックスは保釈されることに。しかし彼こそが犯人だと決めつけたケラーは、思いも寄らない行動に出るのでした。

ぐいぐいと先が見たくなる本格派サスペンス・ミステリーです。意外すぎる展開と巧みな伏線には感服させられます。一方で、『メッセージ』(2016)や『ブレードランナー2049』(2017)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の作り出す、どこか静謐で美しい映像が個性的でした。

ヒュー・ジャックマンは主演のケラーを演じました。共演の、捜査を行う刑事役には『ドニー・ダーコ』(2001)や『ナイトクローラー』(2014)のジェイク・ギレンホール、不審な男アレックスには『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)や『スイス・アーミー・マン』(2016)のポール・ダノ。また、友人フランクリンは『クラッシュ』(2004)や『ハッスル&フロウ』(2005)のテレンス・ハワード、その妻には『スーサイド・スクワッド』(2016)や『マ・レイニーのブラックボトム』(2020)のヴィオラ・デイヴィスと、非常に豪華な面々が揃いました。

『LOGAN/ローガン』(2017)

近未来、過去にはXメンと呼ばれ、人類の脅威となっていたミュータントたちは、新たに子孫が生まれなくなり、絶滅の危機に瀕していました。優れた身体能力と治癒能力を持っていたウルヴァリンは、すっかり年をとってそれらの能力も衰えていました。現在は、メキシコ国境近くの田舎で、かつて強力なテレパシー能力を持っていたものの今ではアルツハイマーを患っているプロフェッサーXの介護をしながら、ひっそりと暮らしていました。ある日のこと、彼は元看護師の女性から、ローラという名の少女をノースダコタ州まで送り届けてほしい、という依頼を受けますが、改めて迎えにいったところ、看護師は何者かに殺されていたのでした。彼とプロフェッサーはローラを連れて「エデン」と呼ばれる場所を目指すことに。しかし謎の組織が彼らを探して動き出していました。

ヒュー・ジャックマンの当たり役であったウルヴァリン、ついにその集大成となる作品でした。これまでのSFヒーローものとは一線を画し、西部劇のような独特の空気感に包まれた、無骨で格好良い映画です。また、後半の展開には熱い涙を流すことうけあいです。

まさかXメンで泣かされるとは思わなかったよ〜

また、こちらも長年プロフェッサーXを演じてきたパトリック・スチュワートが、シリーズ最後の出演となりました。監督を務めたジェームズ・マンゴールドは前作の『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013)を手掛けたほか、『17歳のカルテ』(1999)、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(2005)、『フォードvsフェラーリ』(2019)などといった、押しも押されぬ名作を制作してきた実力派です。

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