『東京リベンジャーズ』公開記念 おすすめタイムリープ映画5選!

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2021年7月9日、映画『東京リベンジャーズ』が公開され、10日で15億円の興行収入を突破しました!実写映画としては久しぶりの大ヒット作品となりそうです。

原作は、『新宿スワン』でも知られる和久井健による、週刊少年マガジンに連載中の漫画。さえないフリーターの花垣武道が学生時代にタイムリープし、暴走族の中で奮闘して未来を変えようとする、熱い青春物語です。

出演者には、北村匠海、吉沢亮、山田裕貴、杉野遥亮、今田美桜ら、若手の実力派たちが揃っていることも人気の要因の1つになっています。

マイキーかっこいいよね〜

そこで今回は、主人公が同じ時間を何度も何度も繰り返す、「タイムリープ映画」を紹介します!

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)

まず最初は、トム・クルーズ主演のSFアクション、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』です。

軍の広報が担当の、実戦経験がない主人公の少佐は、エイリアンの殲滅作戦の最前線に送られてしまい、出撃させられあっけなく討ち死にします。ところが次の瞬間目を覚ますと、出撃前の基地にいることに気づきます。そして、全く同じ1日を過ごし、翌日に出撃、結局戦死しますが、その後はやはり出撃前日に戻っています。どうやら、自分が死ぬと一定の時空に戻ってくるという、ループの中にいるのでした。

原作は日本の小説で、桜坂洋による、同題のライトノベルです。うまく行かなければすぐリセットして、次第にパターンを覚えて少しずつ先に進んでいくのは、あたかもテレビゲームを楽しむような攻略感があります。これがタイムリープものの醍醐味の1つではないでしょうか。

ラストサムライ』(2003)や『宇宙戦争』(2005)など、主演作が途切れないトム・クルーズ、現在も『ミッション・インポッシブル』の新作の撮影真っ最中のようです。また、ヒロインを演じるのは、エミリー・ブラントは、『プラダを着た悪魔』(2006)の第一秘書を演じて注目。最近では『クワイエット・プレイス』(2018)の母親役も好演しています。

『ミッション:8ミニッツ』(2011)

お次はミステリー、『ミッション:8ミニッツ』です。

ふと電車の中で目覚めた主人公は、常連客から気軽に話しかけられますが、全く心当たりがありません。鏡を見ると自分ではない男の顔が写ります。そして突然の大爆発、乗客は全員死亡しますが、彼の意識は暗闇の中で生き続けており、そこに女性が話しかけてきました。それによると、先ほどの経験は、過去に起こった列車事故の犠牲者の脳に残った記憶を元に作った仮想現実とのこと。そして彼は、爆破テロの犯人の手がかりを掴むために、もう一度犯行直前の車内へと送り込まれるのでした。

あれえー?それって厳密にはタイムスリップではないんじゃなーい?

あくまでも過去の出来事を追体験しているだけなのですが、その世界の中では、彼には自由意志があるところがポイントです。後半の展開にはあっと言わされるかもしれません。

主人公はジェイク・ギレンホール。『ドニー・ダーコ』(2001)で注目され、『ブロークバック・マウンテン』 (2005)ではアカデミー助演男優賞にノミネート、その後も『ゾディアック』(2007)や『ナイトクローラー』(2014)など、多くの映画に出演をしています。「彼の出演映画にはハズレなし」と言われることもあります。

ヒロイン役は、ミシェル・モナハン。『ミッション:インポッシブル』シリーズでトム・クルーズの妻役を演じていたものの、いまひとつ代表作に恵まれません。一方、司令官を演じたヴェラ・ファーミガは、『死霊館』(2013)シリーズのロレイン・ウォーレンが当たり役になりました。

『ハッピー・デス・デイ』(2017)

ホラー?からも一本。『ハッピー・デス・デイ』です。

女子大生のツリーが目を覚ますと、そこはぱっとしない男子生徒・カーターの部屋でした。本日9月18日は、彼女の誕生日ですが、前日飲みすぎたらしくひどい頭痛で、あまり記憶がありません。周りに傍若無人に振る舞う彼女はその日の夜、パーティ会場に向かう途中、お面をかぶった謎の人物に殺されました。ふと目覚めると、そこはカーターの部屋でした。どうやら9月18日が繰り返されてることに気づき、殺されないように別の道を通ってパーティに向かいますが、今度は別の方法でやはり殺されていまいます。彼女は何度も殺されながら、犯人を突き止めるため奮闘するのでした。

13日の金曜日』(1980)や『スクリーム』(1996)のようなスラッシャー映画の体裁を取りながら、全体の構造はタイムリープというSFであり、それでいてげらげら笑える演出という、ジャンルでくくれないエンターテインメント作品です。

続編『ハッピー・デス・デイ2U』(2019)では、本作では単なる脇役であった、カーターのルームメイトが大活躍。さらにスケールの大きなSF展開となり、こちらもおすすめです。

主人公のツリーがとにかく性悪なのですが、どこか憎めないんですよね。演じるのは新進気鋭のジェシカ・ローテ。『ラ・ラ・ランド』(2016)で、主人公のルームメイトを演じていました。

『恋はデジャ・ブ』(1993)

続いて、日本ではそこまでポピュラーではない、隠れた名作『恋はデジャ・ブ』を紹介します。

売れっ子気象予報士のフィルは、取材のために撮影クルーとともに田舎町に滞在していました。しかし、退屈な町にうんざりし、まったく仕事に身が入りません。高慢な態度で取材を終え、ようやくその日の眠りにつきますが、朝起きると同じ日を繰り返していることに気づきます。最初のうちは、いくら失敗してもなかったことになる性質を活かしてやりたい放題に振る舞う彼ですが、そのループからはどうやっても抜け出せないことに気づき、絶望して自殺をします。しかし翌日にはしっかりと同じ日を繰り返すのでした。

監督のハロルド・ライミスは、主演のビル・マーレイとともに、『ゴーストバスターズ』(1984)に役者として出演。その頃から良好な関係性だったものの、本作の製作中に仲違いしてしまったという話が知られています。ライミスはその後、ロバート・デ・ニーロが出演した『アナライズ・ミー』(1999)など、多数のコメディ映画の監督を勤めますが、2014年に亡くなってしまいました。

一方のビル・マーレイは、多くの才能のある映画監督に重宝されるようになり、現在でもウェス・アンダーソンジム・ジャームッシュソフィア・コッポラなどの作品の常連となっています。

1990年代のアメリカで量産されていた小粒なドタバタコメディの体裁をとりながらも、利他的な行動こそが幸福なのだ、という寓話的なメッセージを読み取ることができる1本で、さらっと見られる良作です。

『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』(2013)

最後は、素敵な感動作、『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』です。

ティムは21歳の誕生日、自分に時間を遡る能力があるということを父親から教えられます。女性が苦手だった彼は、タイムリープの力を使ってガールフレンドを作ろうとしますが、なかなかうまくいきません。しかしある日、これまでになく気が合うメアリーという女性と出会い、運命を感じます。失敗を繰り返しながらも、何度も時間をさかのぼって出会い直し、ついには結婚することができました。しかしある日のこと、妹が事故に遭い、それを救うために過去を変えると、大切なものも変わってしまいました・・。

ノッティングヒルの恋人』(1999)や『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)、近年では、ダニー・ボイル監督の新作映画『イエスタデイ』(2019)を担当した、イギリスの脚本家・リチャード・カーティスが、自らメガホンをとった映画です。

主演はドーナル・グリーソン、『ハリーポッター』シリーズでは、ロン・ウィーズリーの兄を演じていました。笑顔が素敵な妻を演じたレイチェル・マクアダムスは、『きみに読む物語』(2004)で一躍有名となり、『シャーロック・ホームズ』(2009)や『ドクター・ストレンジ』(2016)といった大作でヒロインを演じる一方で、ウディ・アレン監督の『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)やアカデミー賞にノミネートされた『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)などの良作にも出演しています。また、重要な役割を担う父親には、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの悪役・デイヴィ・ジョーンズ役が有名な、ビル・ナイが扮しています。

恋愛や家族といった普遍的な関係性において、大事なものはいったい何なのか、深く考えさせられる映画です。そのメッセージがじんわりと染み込み、温かい涙を流すことができるでしょう。ぜひおすすめです!

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